さぁ、バルヴを開こうぜ<Double-edged sword>

<Double-edged sword>吉川晃司くんの最新アルバムをめいっぱい聴いたところで
ドカーンと行きますか。今回は第1弾として本編のアルバムを。
Double-edged sword(初回限定盤)Double-edged sword(初回限定盤)
(2009/07/22)
吉川晃司

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どこまで滴るか、40代の男の色香。

そして、ギター・リフの市民権は得られるのか?
声と、ギターとで、どこまで表現できるか。
そのカラーを更に深めてくれるMUSICIANSは?
菅原弘明さん、坂元達也さん(エンジニア)、坂東慧くん、SATOKOちゃん、村上ポンタ秀一さん
小池ヒロミチさん、JOEさん(BASS)、松井常松さん、後藤次利さん、弥吉淳二さん、
菊地英昭さん、原田喧太くん、ホッピー神山さん、伴 都美子さん

さぁ、バルヴを開け!エンジン全開 Romanticにね。
「さあ」&「そう」で、誘い込まれてようこそ、吉川晃司2009モードへ突入しよう。

1. Mr.Body & Soul
 

マイケル・シェンカー世代の晃司くん。我が青春のMSG!と、過去にコメントしてたことがある。
やや重め(ヘヴィ)のギター・リフから始まる曲。
歌詞は松井さんによるものだけど、晃司くんと話し合いを進めながら、雑談を交えて
それ、いいねぇ!という流れで作って行く作業。

どうしたい どうなりたい どんな風がいい

自分に聞いてる感じがいいな。
「心の奥底からの声を聞いて、明確にせよ」というメッセージが込められてる気がしてる。

晃司くんの「Ah~ha」とか、他の曲でもそうだけど「はんはんはんはー」という鼻歌に近い
部分は重要だ。侮れないというか、声の色香はここから漂ってるかも、とさえ思える。

2. El Dorado

こちらもMSG(というよりは、マイケル・シェンカーか。)から触発、或いは影響を受けている
ギター・リフ。
流れとしてもそうだし、リフも、前作「TARZAN」から繋がってる感じはある。
詞と曲:吉川晃司 名義となっており、他の方の手は入ってない。
ココが一番好きなフレーズ。↓↓
群れるなよ 飢えたって安い水を呑むな
                                     ~El Dorado より引用~

女性からは出て来ない、男のググッとワードだと思う。カッコよく言うと「生き様」が
表れてるし、警告でもあるかな。指標にする人もるだろうし、男女関係なく、
「孤独を恐れるなよ」という意味も含まれていると思う。こういうところが好きなんだよなあ。

そこにある ここにある

と、敢えて描き、歌っているところに視点を置き、想ってみる。

3. 傷だらけのダイヤモンド -AL Ver.-

4. 死ねない男

晃司くんのヴォーカルと声が好きなのだけれど、この曲はアルバムの中でBest3に入る。
晃司くんの持ち味の1つでもある、「低音の魅力」が、ココ一番!という形で出ている。
語尾に焦燥感というか、本当にジリジリしてる感じが出ているので、表現力は凄まじさを
増してる気がした。俳優業の利点はここでも出ているかな。

エマさん(EMMA)こと、菊地英昭さんがギター・ソロ&アウトロを弾いている。
粘り気のある、絡み付くような感じのギター。

5. Black Trigger
前作とブラザー関係か?「TARZAN」の中の、「プレデター」逆ヴァージョンとも言えそうな
ギター・リフ。アンサー・ソング的でもありつつ、「TARAZAN」を超えている。
より進化と深化を感じ取る。
SATOKOちゃん(菅沼孝三氏のお嬢さんでもある、ファジコンのドラマー)のドラムが凄い。
♪スッタタタッカカカーーン!という速さとか。

さすが、晃司くんに「SATOKOは、根性がある」と言われただけのことはある。
根性論だけではないんだろうけど、しなやかさがあったりしてね。

6. ロミオの嘆き -AL Ver.-
7. Checkmate in blue

晃司くん、久々のロカビリー。ヤヨッシーくんの得意な分野、ハネるリズム。
ロカビリーとはいえ、アレンジは現代のロックン・ロール!

8. 南風honey

前評判が高かった曲でもあるし、好き、と答える方が多いんじゃないのかな?
ギターは喧太くん。シングルでもよかったね、という声が聴こえてます。

9. Velvet

小池さんと同じく、「Love Flower」続編的なイメージ。テンポとか、曲に滲む妖艶さも。

晃司くん曰く、男女の抜き差しならない状況をドラマティックに、絵が見えるように。
よくここまで描いた、天晴れ!松井五郎さんが「色気」を更に色濃くしてくださった。
晃司くんの書き下ろした曲がこれまた濃厚。

この曲はこのアルバム最大の色っぽい曲、と思ってる。
ロンリー・ヴェルベットだし、ぐるぐる妖艶なリフと晃司くんの低音ヴィブラート。
ゲスト・ヴォーカリストに、伴都美子さんの、さらりと風に揺れる絹のような薄い布
を連想させる歌声&ヴォーカル。

男のずるさ、愛されてると勘違いする女。

「思い出を 捨ててくれ」
とまで、言われてる。それは幻。早く目を覚ませ、と思ってしまった。
はっはーん。みなさんはいかが?

心を脱がせて

心まで脱げるのか?その前に、「慰めのネオンに」と歌ってるけど。
そして、それをこの声で歌われたらね。男と女の間の、深い河かな、イメージは。

10. SPIDER BOYS

サウンドは流れ星、宇宙とアラビアン・スケールが入ったような合体作。
晃司くんの実験的な部分を感じる。

ネット上のクモ。晃司くんから、「オイオイ、気をつけろよ~」という声が聴こえて来るよう。
視点がナナメという点では、M-9「Velvet」からも感じる。
ニヤリッ、キラリッ眼光鋭い感じが伝わって来る。

絶対に痛くしないから

ここで全てが表れてる気がする。
こう言われて、「何するんだよ!」と思わないのが逆に怖い。警告だよ。
たまらないヴォーカル。ライク・ア・デヴィッド・ボウイなんだけど、晃司くんは晃司くん。
好きな曲で、こちらもBest3に入る。

11. Humpty Dumpty

ヴォーカル・スタイルは、前の曲から同じ陸続きな感じではあるけれど、
ラストにこのタイプの曲を持って来た点が面白かったし、良かった。
続きがまだあるぜ、ということを感じさせるし、バラードとかではなく、
続きはまたな!という明るさを残しているところにも工夫がある。

吉川晃司くんの現在。
ハイ&ローを駆使した声、シンガー、曲、ギター、ベース、アレンジ、人選と配置。
やったね!!いいね!!ありがとう晃司くん。
次はライブで練り上げて感性で完成させよう!みなさんもご一緒にぜひ。

会場でまた会いたくなるアルバム。

第2弾は、軽~くライブ盤について書いてみようと思ってます。
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コメント

[title]:待ってました!

毎回楽しませてくれるけど、今回もまた「濃い」ですよねぇ。

洋楽が好きで聴いていなければ出てこないリフやメロディー、そしてアレンジ。
そしてそれがちゃんと「吉川印」として生まれ変わっている。
ブランド力(←こんな表現ある?)がめっちゃ強いです。
決してサラッとは聴き流せない(笑)

スノーさんも書かれたけど、アルバム全体的に「凄み」を感じます。
コレってRockerとしてはある意味不可欠な要素ではないか。と。
と、同時に遊び心も見えて楽しい。
このバランスは経験・学習しないと生まれないもの。
音楽だけでなく、俳優業へのチャレンジ等も大きな財産として生きていますよね。

よく「声も楽器のひとつ」なんて言われます。
吉川氏もギター、ピアノ、ベース等演奏するけど、やっぱり歌い手さんは「声」。
今回のアルバムでは、力強さだけでなく曲によっての多彩な使い分けで飽きさせない。

お気に入りの一枚です!

そして…LIVEが楽しみ、ですよね♪
  1. 2009/08/31(月) 09:57:49
  2. URL
  3. LUNATIC LION #RS4k0RpE
  4. [ 編集 ]

[title]:アルバムを聴いて

男っぽいアルバム作ったよね。
吉川の声がよく聞こえてくるなぁ。。。しかもちょっと怒ってるでしょ?(笑)

「低音は俺の武器」みたいな事をどこかで言ってなかったっけ?
武器なら使わないとね。
でもここまで使ってくるとは思ってなかった(笑)

しっかしカラオケで歌いにくい曲ばかりだな(笑)

俺は「Black Trigger 」がお気に入り。
サビのドラムの入り方が気持ち悪くて好き(笑)

  1. 2009/08/31(月) 18:47:22
  2. URL
  3. まさる #-
  4. [ 編集 ]

[title]:晃司くんと洋楽、そして音楽性

>LUNATIC LIONさん

声、声、ヴォーカル!聴かせるというか、聴こえてくる
アルバムになっていますよね。
前回は踊れるロックも意識してましたが、
洋楽を聴いてる人には、俺の作ってるもの、
やってることを分かってもらえるんだけど、と
お話してますよね。

吉川晃司印!という面もいつもあるけれど、
今回もしっかり押印、焼印かもしれないですね(?!)
LUNATIC LIONさん、よく書いてくださいましたっ☆
「凄み」はRockerに必要ですよね。
段々そういう人も、シンガーも、少なくなってますし。
長く続けて来ているから、できることもありますよね。
最初の勢いというのも、フレッシュで印象もインパクトも
ありますけれども。

やり続けてみて、わかること、挑戦できることに
気付いた時、ええモンができるんじゃないか、
という気もしますね。
怒りも悲しみも、歌になりますし。経験が歌わせてる
かもしれないですしね。

声や歌い方にもパターンがいろいろあって、
持ち味でもあり、凄みでもありますよね、
晃司くんってナイス!
曲によって変わるのも、よく考えるとなかなか
難しい点にチャレンジしてますね。
情感、微細なニュアンスを「声」で使い分けるのって
能力かな、って。

同じく、私も、お気に入りの1枚!ですよー。
末永く聴いて、愛しちゃってください。愛聴盤、
末永い友として、付き合って行きたい1枚ですね。


  1. 2009/09/01(火) 00:18:01
  2. URL
  3. スノードロップ #qJf.7ajc
  4. [ 編集 ]

[title]:So 男っぽいアルバム!

>まーくん

男の色気って何?って聞かれて、説明するのって
なかなか難しいことだね~。
漂うもんだよ、と思えるし、出そうと思って出てる
ものでもなく、普段からの内面が関係してるんだろうね。

「怒り」の出てるアルバムって、ロケンローだし、
晃司くん自身も、
「俺から怒りを取ったら、歌うのをやめる時だね」
とまで言ってるものね。
原動力になってるね。
おらおら~~っっ!!!という面も感じ取れる。

低音は武器だよね。
ここまで出ない人もいるし、晃司くんの場合は
ハイ&ロー両方使い分け、使いこなすものね。
私は大好きだよ、晃司くんの低音が。
この世でいちばん好きな低音。
男っぽいのは、歌詞や曲にもあるけれど、
声によるものも大きいかもしれないね。

おっ、まーくんはカラオケで晃司くんの
曲を歌ってるかもね。
これだけ高・低音のレベルが幅広いと、
歌いこなすのも容易ではないね。

晃司くんから、
おらおら~~俺のうたは歌いにくいじゃろ!
真似してみぃ~~と声が聞こえて来そうだね。(笑)

「Black Trigger 」の、サビのドラムの件、
おぉ!ここにしっかりと捉えててくれてる人がいて、
嬉しいな♪
あり得ない感じなのかな、普通だとこうでしょ、
だけどこう来るんだよね?という部分。
私も耳とハートをオープンにしまくって
リスニング!じゃなかった、ヒアリングかな?(笑)
変態ドラムのところ、では聴いてみるでやんす。


  1. 2009/09/01(火) 00:37:50
  2. URL
  3. スノードロップ #qJf.7ajc
  4. [ 編集 ]

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